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メディカル分野
抗がん剤調製関連システムシリーズ

抗がん剤除去セット EX-500-CIS EX-500A-CIS EX-500B-CIS EX-500C-CIS

安全キャビネット内ワークエリアの清拭に!

特長

抗がん剤除去セット および携帯用小容量抗がん剤除去セット 価格改定のお知らせ  NEW

注射剤・抗がん約無菌調製ガイドラインの汚染除去方法に基づき、水酸化ナトリウム(0.M)、次亜塩素酸ナトリウム(2~6%)、チオ硫酸ナトリウム(1%)をセット化したもので、作業時に希釈する必要がなく、そのまま使用できます。

仕様

■抗がん剤除去セット

型式 構成 濃度 入数 価格
セット EX-500-CIS A液 水酸化ナトリウム   500mL
B液 次亜塩素酸ナトリウム 500mL
C液 チオ硫酸ナトリウム   500mL
0.3M
2~6%
1%
各2本 ¥10,900
単品 EX-500A-CIS A液 水酸化ナトリウム   500mL 0.3M 4本 ¥7,300
単品 EX-500B-CIS B液 次亜塩素酸ナトリウム 500mL 2~6% 4本 ¥7,300
単品 EX-500C-CIS C液 チオ硫酸ナトリウム  500mL 1% 4本 ¥7,300

 

■抗がん剤無毒化時に使用する除去剤分類表

抗がん剤除去セット構成品 商品名 一般名
A液 水酸化ナトリウム(0.3M) タキソール注 パクリタキセル
タキソテール注 ドセタキセル
アクラシノン注射用 塩酸アクラルビシン
注射用サイメリン ラニムスチン
スマンクス肝動注用 ジノスタチンスチマラマー
ダウノマイシン 塩酸ダウノルビシン
ハイカムチン注射用 塩酸ノギテカン
フルダラ リン酸フルダラビン
ベプシド注、ラステット注 エドポシド
ロイナーゼ注 L-アスパラギナーゼ
B液 次亜塩素酸ナトリウム
(2~6%)
フトラフール注、アチロン注、イカルス注 テガフール
カルセド注射用 塩酸アムルビシン
ナベルビン注 酒石酸ビノレルビン
5-FU注250協和 フルオロウラシル
ピノルビン注 塩酸ピラルビシン
イムノブラダー膀注用、イムシスト 乾燥BCG
C液 チオ硫酸ナトリウム
(1%)
ランダ注、プリプラチン注、プラトシン注、シスプラチン注、シスプラメルク注射液 シスプラチン
アルカリ処理で分解
A液 水酸化ナトリウム
(0.3M)
又は
B液 次亜塩素酸ナトリウム
(2~6%)
アドリアシン注 塩酸ドキソルビシン
イダマイシン注 塩酸イダルビシン
ダカルバジン注協和 ダカルバジン
注射用テラルビシン 塩酸ピラルビシン
ファルモルビシン注、ファルモルビシンRTU注射液 塩酸エピルビシン
マイトマイシン注用 マイトマイシンC

参考

  • 抗がん剤調製用安全キャビネットの清拭用洗浄液の比較
  • がん専門薬剤師を目指すための抗がん剤業務ハンドブック

 

■使用方法

使用した薬剤により、抗がん剤無毒化時に使用する除去剤分類表を見て、A~C液を使い分けます。

<A液:水酸化ナトリウム(0.3M)またはC液:チオ硫酸ナトリウム(1%)を使用する場合>

①A液、またはC液をワイプ等に充分量含ませた状態でワークエリア全体を拭き取ります。
②薬剤を残さないように二回以上ワークエリアを水拭きします。

<B液:次亜塩素酸ナトリウム(2~6%)を使用する場合>

①B液をワイプ等に充分量含ませた状態でワークエリア全体を拭き取ります。
②薬剤を残さないように水拭きします。
③金属腐食の原因となる次亜塩素酸ナトリウムを中和還元するために、C液をワイプ等に充分量含ませた状態でワークエリア全体を拭き取ります。
④薬剤を残さないように二回以上ワークエリアを水拭きします。

<1日の調製終了後>

①A液をワイプ等に充分量含ませた状態でワークエリア全体を拭き取ります。
②薬剤を残さないように二回以上ワークエリアを水拭きします。

※A~C液は析出や金属腐食の原因となるため、使用後は必ず水拭きをし、薬剤を残さないよう確実に拭き取ってください。
※水拭き不可能なエリアに薬剤が流入すると金属腐食、または安全キャビネットのフィルターが詰まる原因となるので、薬剤が作業台の隙間等に流れないように注意してください。
※薬剤が皮膚に触れないように必ず手袋等を着用してください。
※作業中は必ず十分な換気を行ってください。
※拭き取りに使用したワイプ等は医療廃棄物として廃棄してください。

 

■ボトル使用方法

購入直後は液漏れ防止の為、ノズル内部に中栓があります。中栓を外してから、ノズルを締め直してご使用ください。
使用後は抽出口に付着した薬液を拭き取ってからキャップを閉じて下さい。

 

■使用上の注意

  • 本用途以外に使用しないでください。

  • 取扱中は十分な換気を行い出来るだけ皮膚に触れないようにし、必要に応じて保護手袋・防塵マスク・保護メガネ等を着用してください。

  • 取扱い後は手洗い及びうがいを十分に行ってください。

  • 作業衣等に付着した場合は、その汚れをよく落としてください。

  • 飲んだり、目に入れないでください。

  • 目に入った場合は、多量の水で洗眼し眼科医の診察を受けてください。

  • 飲み込んだ場合は、多量の水でうがいをし、医師の診察を受けてください。

  • 吸入した場合は、微温水で鼻腔を洗い、うがいをしてください。

  • B液 次亜塩素酸ナトリウム (2~6%)は酸と直接混合すると有害な塩素ガスを発生する恐れがあるので絶対に行わないでください。

【参考:注射剤、抗がん薬無菌調製ガイドライン(監修:社団法人日本病院薬剤師会)による汚染除去方法】
抗がん剤調製作業開始前に清潔区域の作業台ならびにフード内部作業面のすべてを消毒用エタノールで消毒し、使用後は、0.3M水酸化ナトリウム液を用い、2回以上水拭きする。汚染した薬剤の種類によって、2%の次亜塩素酸ナトリウム液により薬剤を失活させた後、1%チオ硫酸ナトリウム液で中和する。

【参考:抗がん薬の被爆や汚染時の処理について】
1.皮膚、手指などに付着した時はただちに流水で洗い流し、さらに石鹸で洗う。
2.眼に付着した時は、付着部位を流水で洗い、眼科医の診察を受けてください。高度に汚染した衣類は、他の物と一緒に洗濯しない。
  床、作業台などが汚染した時は、ゴム手袋で手指を覆い、汚染箇所をペーパータオルなどで外側から中心に向かって、拭き取る。
  さらに無毒化剤で拭き取る。拭き取りに使用したタオルなどは、基準に従い、廃棄する。

 

■参考:抗がん剤除去セットの分解、及び除去性能

1)各分解液による抗がん剤の分解率
 …分解対象抗がん剤に分解液を添加し、1分間放置後に抗がん剤残留量をHPLC/UV法にて測定

分解対象抗がん剤 混合濃度 分解液 抗がん剤残留量 分解率
パクリタキセル 12μg/ml A液 検出限界以下 99.5%以上
フルオロウラシル 20μg/ml B液 検出限界以下 99.5%以上
シスプラチン 1μg/ml C液 検出限界以下 90%以上
シクロフォスファミド 8μg/ml B液 29% 71%

2)ウェスの拭き取りによる抗がん剤残留量
 …分解対象抗がん剤に分解液を添加し、1分間放置後にウェスで拭き取り後の抗がん剤残留量をLC/MS/MS法にて測定

分解対象抗がん剤 混合濃度 分解液 抗がん剤残留量
パクリタキセル 12μg/ml A液 0.01%
フルオロウラシル 20μg/ml B液 検出限界以下
シスプラチン 1μg/ml C液 検出限界以下

*各分解液濃度
  A液 水酸化ナトリウム…0.3M
  B液 次亜塩素酸ナトリウム…2~6%
  C液 チオ硫酸ナトリウム…1%
*混合濃度…各抗がん剤と分解液を混合した時点での抗がん剤濃度
*値は保証値ではありません。実際の汚染濃度、拭き取り操作に影響されます。
(提供:シオノギ分析センター)

 

■安全データシート

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